新しいフロンティアPCのベンチマークをしてみた。Rysen 7 5700XとGeForce RTX 3050の実力は?
いままで使っていたデスクトップPCが壊れてしまったので、新しくフロンティアの「FRGAB550 KD90」を少しカスタマイズを入れて購入しました。データの移管に少し時間がかかったものの一段落ついたので、新しいPCのベンチマークを取ってみました。
Rysen 7 5700XとGeForce RTX 3050のPCの実力はどの程度だったのでしょうか?
購入したフロンティアPCのスペック
今回購入したフロンティアの「FRGAB550 KD90」のスペックは以下の通りです。購入の際、標準スペックではなく、カスタマイズで一部増強しているものもあります。
色々なメーカーのデスクトップPCをチェックしましたが、最終的に選んだデスクトップPCはセールになると非常にお得に買えるフロンティアで「FRGAB550 KD90」をカスタマイズを少し入れた形で購入しました。
標準スペック | カスタマイズ後 (購入したモデル) | |
---|---|---|
価格 | 174,500円 | 192,650円 |
CPU | AMD Ryzen 7 5700X プロセッサー | AMD Ryzen 7 5700X プロセッサー |
GPU | NVIDIA® GeForce® RTX 3050 | NVIDIA® GeForce® RTX 3050 |
メモリ | 32GB (16GB x2) PC4-25600 (DDR4-3200) DDR4 SDRAM DIMM | 32GB (16GB x2) PC4-25600 (DDR4-3200) DDR4 SDRAM DIMM |
ストレージ | 1TB M.2 NVMe SSD | NVMe SSD PCIe4.0 1TB WD BLACK SN770 (読出5150 MB/s 書込4900 MB/s) |
電源ユニット | 600W ATX電源 80PLUS BRONZE (日本製コンデンサ仕様) | 850W ATX電源 80PLUS GOLD (日本製コンデンサ仕様) |
CPUグリス | 標準グリス | AINEX JP-DX1 ナノダイヤモンドグリス |
FAN | サイドフロー型CPU空冷Fan(AINEX SE-224-XTA) | サイドフロー型CPU空冷Fan(AINEX SE-224-XTA) |
このPCを購入するにあたり選定した条件としては以下の条件を満たすものを探していました。
- 予算は20万円以内
- 性能は求めるが消費電力はある程度抑えられる
※性能の低い省電力型ではないが、消費電力が多く爆熱になる最高性能ではないもの- CPUのTDPは65W以内
- GPUのTDPは150W以内
- メモリは32GB
※16GBだと時々メモリ不足で挙動がおかしくなる時があったため
ゲーム性能を求める場合には、もっとパワーの強いPCも色々あるのですが、あまり電力を消費しないで、可能な限り高パフォーマンスを出せるPCで選びました。
AMD Rysen7 5700Xのスペック
CPUコア数 | 8 |
スレッド数 | 16 |
TDP | 65W |
基本クロック | 3.4GHz |
最大ブースト・クロック | 4.6GHz |
最近の高性能CPUはTDPが105Wや125Wといった消費電力の多いモデルが増えてきましたが、Rysen7 5700XはTDP65Wと消費電力は抑えつつも高性能なCPUです。
GeForce RTX 3050のスペック
TDP | 130W |
CUDAコア数 | 2560 |
ベースクロック | 1.55GHz |
ブーストクロック | 1.78GHz |
メモリ容量 | 8GB GDDR6 |
メモリインターフェイス幅 | 128ビット |
レイ トレーシング コア | 第2世代 |
Tensorコア | 第3世代 |
ハイスペックなGPUは200W台、300W台と多くの電力を消費するタイプが主流ですが、このRTX 3050はエントリータイプのGPUでTDPは130Wと抑えめの電力消費で済むモデルになっています。重いゲームをする場合でも映像設定を落とせば十分に動かせる性能は持っています。
CINEBENCH R23の結果
まずは、CINEBENCH R23から。CPU(Rysen 7 5700X)の数値としては以下の結果になりました。
CPU(Multi Core) | 13286pts |
CPU(Single Core) | 1496pt |
同じCPUを使った場合の目安のスコアに若干届かないスコアでしたが、ほぼ想定通りの数値になりました。
3DMARK Time Spyの結果
次は、3DMARK Time Spy。CPU(Rysen 7 5700X)の数値としては以下の結果になりました。
Graphics score | 6158 |
CPU score | 9981 |
GeForce RTX 3050はあまり消費電力が多くないこともありパワーはそれほど高くないため、同じCPUを使った場合の目安のスコアに若干届かないスコアでしたが、ほぼ想定通りの数値になりました。
CPUもGPUもTDPがある程度抑えたものを使っているので、100℃近くまで爆熱になることもなく、CPU(AMD Rysen 7 5700X)で最大60℃、GPU(GeForce RTX 3050)で最大70℃でそれなりに温度も抑えられている結果になりました。
CrystalDiskMark 8.0.4の結果
最後にCrystalDiskMark8.0.4です。こちらは今回購入したPCに使われているNVMe SSD PCIe4.0 1TB WD BLACK SN770のほかに、以前のPCで使っていたSATA接続のSSDとHDD×2種の数値も計測しています。
NVMe SSD PCIe4.0 1TB WD BLACK SN770の場合
1M Q8T1 シーケンシャルリード | 5,221.40MB/s |
---|---|
1M Q8T1 シーケンシャルライト | 4881.56MB/s |
1M Q1T1 シーケンシャルリード | 4794.43MB/s |
1M Q1T1シーケンシャルライト | 4790.62MB/s |
4K Q32T16 ランダムリード | 735.08MB/s |
4K Q32T16 ランダムライト | 648.79MB/s |
4K Q1T1 ランダムリード | 80.74MB/s |
4K Q1T1 ランダムライト | 241.38MB/s |
NVMe SSD PCle4.0を使っていることもあり、今回計測したストレージの中では最も読み書き速度が速いストレージという結果になりました。読み書き速度が速い分、OSやアプリの起動も速くなるため、特にOSやアプリがインストールされているストレージに関しては予算範囲内でできるだけ速いものを採用しました。
今回のフロンティアPCを購入する際、カスタマイズでグレードを上げたNVMe SSDに変更しています。標準仕様のNVMe SSDだと半分くらいの読み書き速度になる感じだったと思います。
(参考)SATA接続のSSDの場合
1M Q8T1 シーケンシャルリード | 560.77MB/s |
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1M Q8T1 シーケンシャルライト | 525.04MB/s |
1M Q1T1 シーケンシャルリード | 530.14MB/s |
1M Q1T1シーケンシャルライト | 511.80MB/s |
4K Q32T16 ランダムリード | 406.74MB/s |
4K Q32T16 ランダムライト | 293.46MB/s |
4K Q1T1 ランダムリード | 43.25MB/s |
4K Q1T1 ランダムライト | 115.28MB/s |
このSATA接続のSSDは以前のPCのOS起動用のストレージとして使っていたものです。HDDよりは読み書きは高速であるものの、NVMe SSD PCle4.0と比べると遅い結果になっています。
(参考)SATA接続のHDDの場合
1M Q8T1 シーケンシャルリード | 104.02MB/s |
---|---|
1M Q8T1 シーケンシャルライト | 97.80MB/s |
1M Q1T1 シーケンシャルリード | 102.43MB/s |
1M Q1T1シーケンシャルライト | 96.93MB/s |
4K Q32T16 ランダムリード | 1.09MB/s |
4K Q32T16 ランダムライト | 1.26MB/s |
4K Q1T1 ランダムリード | 0.52MB/s |
4K Q1T1 ランダムライト | 1.26MB/s |
こちらは内蔵型のHDDですが、HDDになってしまうと極端に読み書き速度が落ちてしまいます。古いPCではストレージはHDDが通常仕様だと思いますが、PCの高速化の手段の一つとしてHDDをSSDに換装するといった手法は定番になるくらい目に見えて読み書き速度が変わってきます。
(参考)USB接続のHDDの場合
1M Q8T1 シーケンシャルリード | 129.69MB/s |
---|---|
1M Q8T1 シーケンシャルライト | 128.13MB/s |
1M Q1T1 シーケンシャルリード | 129.50MB/s |
1M Q1T1シーケンシャルライト | 127.56MB/s |
4K Q32T16 ランダムリード | 0.60MB/s |
4K Q32T16 ランダムライト | 2.11MB/s |
4K Q1T1 ランダムリード | 0.58MB/s |
4K Q1T1 ランダムライト | 2.08MB/s |
こちらは外付けのHDDです。内蔵型のHDDより気持ち読み書き速度は速いですが、多分ディスクの回転数の違いでSSDと比べると遅いのは変わりがありません。
基本的にはHDDにはOSやアプリケーション以外のファイルで、使用頻度が少ないファイルを格納すると良いでしょう。
ガチの最速PCではないものの性能と燃費のバランスの良いコストパフォーマンスの良いPCだとこれくらいの性能を出すことができます。予算20万円までで性能と燃費のコスパが良いPCを探している人向けの参考にしてください。
電力消費を気にせず、処理の重い3DのFPSゲームを快適にできるようにしたい人は、GPUの性能の高いモデルを選択すると良いです。自分のように追加のカスタマイズをしないで、メモリ16GB、GPUはGeForce RTX 3070かGeForce RTX 3060tiのPCであれば、セール時であれば20万円以下で購入できるものもあります。(ガチでゲームをやるなら30万円までの予算で探すともっと上のグレードのGPUやCPUのものにも手が届き、色々選択肢も増えて幸せになりそうではありますが…)
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この記事を書いた人
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小さな時からゲームをやり続け、現在もゲームが欠かせない。
最近やっているスマホゲームは「天空のアムネジア」や「メメントモリ」。
お友達のブロガー仲間と時々YouTubeでライブ配信をすることもあり。
家電やガジェットとかも好きで、時々携帯会社のプランやお勧めのガジェットをブログで紹介するときもあります。
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