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【2025年最新】5Gミリ波の対応エリアの現状|ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルの対応エリア比較

この記事はPRを含みますが各サービスの紹介や評価、ランキング等に影響を及ぼすものではありません。
5Gミリ波の対応エリアの現状|ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルの対応エリア比較

5Gサービスの提供開始からかなりの年月が経ちました。ただし、5G対応エリアの多くはsub-6やNR化の5Gであり、5Gの真価といえるミリ波が利用できるエリアは面というよりは点に近いスポットになる特性上、利用できる場所は非常に限られています。

そこで今回は、ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルのミリ波対応エリアの現在の状況について調べてみました。

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目次

そもそも「5Gミリ波」とは?

5Gは「5th Generation(第5世代移動通信システム)」の略で、大きな特徴として「高信頼・低遅延通信」「多数同時接続」「高速大容量」があり、現在も過渡期ですが、最終的にはこの3つの特徴を実現できるように進めてきています。

大人数が同時に大容量のデータ通信をタイムラグも含め最短の時間でできるようにするといったイメージでしょうか。
5Gの最大受信速度は20Gbpsを目標としています(4Gは1Gbpsが目標値)

ミリ波はこの特徴を最も満たすことができる重要なものになります。

多くの人は5Gと聞いてもスマホで使う電波の1つくらいに考えている人が多いと思いますが、厳密には5Gは以下の3つの周波数帯があります。

5Gの3つの周波数帯
  • ミリ波(28GHz帯)
    • 圧倒的な高速通信・多数同時接続を実現できる帯域
    • 障害物に弱く、1つの基地局でカバーできるエリアが非常に狭い
    • 5Gの真価を最も満たすのはこの帯域
  • Sub6(3.7GHz/4.0GHz/4.5GHz帯)…6GHz以下の周波数帯という意味
    • 4Gの帯域に近い5G帯域
    • ミリ波より通信速度は劣るが広範囲かつ障害物にも強い
  • NR化(既存の4G帯域)
    • 既存の4Gの周波数帯を5G規格で通信できるようにしたもの
    • 既存の4G基地局でサービス提供が可能。ただし、通信速度は4Gとあまり変わらない。(4Gよりはちょっとだけ高速)
    • なんちゃって5Gと呼ばれることも…

同じ5Gといっても周波数帯によって、特徴が大きく異なります。

各周波数帯を比較表にすると以下のような感じになります。

ミリ波Sub6NR化
周波数帯28GHz3.7GHz/4.0GHz/4.5GHz既存の4Gの周波数帯
(700MHz~3.5GHz)
1枠あたりの帯域幅
※通信速度・同時接続数・低遅延に影響
400MKz100MHz1.4M~20MHz
通信速度・同時接続数・低遅延
対応エリア×
障害物への強さ×
対応バンド
(ドコモ)
n257
(27.4~27.8GHz)
★n78(3.6~3.7GHz)
★n79(4.5~4.6GHz)
n1(2.0GHz)
n28(700MHz)
対応バンド
(au)
n257
(27.8~28.2GHz)
★n77(3.7~3.8GHz・4.0~4.1GHz)
★n78(3.7~3.8GHz)
n3(1.7GHz)
n28(700MHz)
n40(2.3GHz)
n41(2.5GHz)
対応バンド
(ソフトバンク)
n257
(29.1~29.5GHz)
★n77
(3.9~4.0GHz)
n1(2.0GHz)
★n3(1.7GHz)
n28(700MHz)
対応バンド
(楽天モバイル)
n257
(27.0~27.4GHz)
★n77
(3.8~3.9GHz)

該当の回線を利用するためにはスマホ機種自体がそのバンドに対応している必要があります。すべてのバンドに対応している必要はありませんが、★マークを付けたバンドは重要なバンドになるため、最低限重要なバンドは対応している必要があります。
ミリ波を使用したい人はn257も対応している機種を購入しましょう。

ミリ波の特徴(強み・弱み)は以下の通りです。

ミリ波の強み
ミリ波の弱み
  • 低遅延で非常に高速(理論値では数Gbps級)
  • 混雑に強く、大規模イベント会場での使用時も快適
  • 大容量データの送受信に最適
  • 1つの基地局で対応できるエリアが非常に狭く電波が届きにくい(エリアというよりはスポットになる)
  • 障害物に弱い(壁・建物・屋内・地下)
  • 基地局を細かく配置する必要があるためエリア整備が難しい(現状利用できるエリアが非常に少ない)
  • 対応しているスマホ機種が非常に少ない

ミリ波の特性上、1つの基地局でカバーできる範囲が非常に狭いため、現状では「繁華街」「駅」「イベント会場」など、限定スポットのみ対応という状況になっています。

令和7年1月に総務省が発表した「令和6年度 携帯電話及び全国BWAに係る電波の利用状況調査の調査結果について」でもどのキャリアも5G回線の月間トラフィック量に対して、ミリ波の割合平均0.05%といった結果でミリ波普及にはまだ遥かに遠い現状となっています。

あくまで令和6年度の総務省データなので、最新のエリアマップとは同一情報ではありません。(令和5年から令和6年の1年で比較した場合でもミリ波対応の基地局数が40%~250%増しといった急ペースで拡大しています)

キャリア別・月間総トラフィック量(単位:TB) ※令和5年度

ミリ波
(28GHz帯)
Sub-6
(3.7~4.5GHz帯)
NR化
(700MHz~3.5GHz帯)
ドコモ37
(0.02%)
127,489
(85.48%)
21,612
(14.49%)
au134
(0.14%)
52,335
(53.72%)
44,959
(46.15%)
ソフトバンク16
(0.01%)
43,826
(19.88%)
176,632
(80.11%)
楽天モバイル39
(0.59%)
6,602
(99.41%)
提供無し
合計226
(0.05%)
230,252
(48.61%)
243,203
(51.34%)

上記とは別で4G回線の利用もあるので、4Gも含めた総トラフィックで見るとミリ波の割合はさらに減少します。

auとソフトバンクはなんちゃって5GのNR化を利用させることで、5G回線網をかなり補っている感があります。

NR化で5G回線にはつながりやすくなりますが、通信速度は4Gよりはちょっと速いくらいといった感じでしょうか。

楽天モバイルはミリ波の割合は最も多いものの、それでも0.05%と非常に少ない水準で、ほぼミリ波は使われていないのが現状です。

楽天モバイルはNR化についてはサービス提供していないため、ミリ波以外の場所の5G回線はSub-6になります。

ミリ波対応の基地局は急拡大中

ミリ波対応の基地局はどのキャリアでも急ペースで拡大中です。

令和7年1月総務省発表の「令和6年度 携帯電話及び全国BWAに係る電波の利用状況調査の調査結果について」内にある各キャリアの28GHz帯(ミリ波)のUL64QAMの基地局数の導入数の推移(令和5年・令和6年)を見ても急ピッチで拡大を進めていることがわかります。

UL64QAMの方式は、28GHz帯においてはauで99.41%、ほかの3キャリアについては100%の基地局で使用している方式です。

28GHz帯・UL64QAM基地局導入数(左側は令和5年→右側は令和6年)

エリア ドコモauソフトバンク楽天モバイル
全国4,394→6,719
(+52.91%)
4,193→14,909
(+255.57%)
4,236→6,816
(+60.91%)
10,540→15,232
(+44.52%)
北海道524→960
(+83.21%)
138→1,383
(+902.17%)
217→589
(+285.16%)
591→835
(+285.16%)
東北513→871
(+69.79%)
224→1,453
(+548.66%)
349→710
(+103.44%)
607→788
(+29.82%)
関東891→1,294
(+45.23%)
1,844→4,705
(+155.15%)
1,287→1,691
(+31.39%)
4,612→7,216
(+285.16%)
信越223→380
(+70.40%)
155→597
(+285.16%)
113→279
(+146.90%)
245→358
(+46.12%)
北陸161→195
(+21.12%)
60→418
(+596.67%)
79→172
(+117.72%)
175→239
(+36.57%)
東海399→552
(+37.66%)
502→1,524
(+203.59%)
426→650
(+52.58%)
1,142→1,506
(+31.87%)
近畿531→731
(+37.66%)
562→1,978
(+251.96%)
1,139→1,462
(+28.36%)
1,533→2,089
(+36.27%)
中国382→497
(+30.10%)
181→906
(+400.55%)
204→399
(+95.59%)
398→600
(+50.75%)
四国247→348
(+40.89%)
110→510
(+363.64%)
100→206
(+106.00%)
266→373
(+40.23%)
九州483→779
(+61.28%)
363→1,359
(+274.38%)
260→547
(+110.38%)
830→1,049
(+26.39%)
沖縄40→112
(+180.00%)
54→76
(+79.03%)
62→111
(+79.03%)
141→179
(+26.95%)

令和5年は楽天モバイルがどの地方でも最もミリ波対応の基地局が多かったものの、令和6年になるとauが一気に基地局導入を進め、関東・近畿は楽天モバイルの方が基地局が多いものの、それ以外の地方ではauの基地局の方が多いといった状況になりました。

基地局の数自体は非常に多いものの、ミリ波でカバーできるエリアは非常に狭いため、ほとんどのエリアではミリ波が利用できない点は変わりません。。。
5Gでカバー率を高めようとしているSub6対応の基地局もミリ波の基地局以上に導入を進めています。

今後のミリ波展開はどうなる?

日本国内のミリ波の普及は世界的に見ても「まだ発展途上」レベルです。

しかし今後は以下の動きでミリ波のエリア拡大を見込まれています。

今後のミリ波普及の動き
  • イベント会場やスタジアム中心の拡大
  • 都市部や指定のビジネスエリアを重点展開
  • 新技術の導入
    • ミリ波中継技術の導入(au がデモ開始)
    • 電波反射技術の導入(ソフトバンク) など

ただし、全国的な広域カバーはコスト・物理的課題が大きく、数年単位での整備が必要な状況です。

総務省が発表している具体的な整備目標
(令和7年6月11日「デジタルインフラ整備計画2030」より)
  • 5G人口カバー率
    • 2023年度末実績:全国98.1%
    • 2030年度末:全国・各都道府県99%
  • サブ6展開率(複数の事業者のサブ6基地局が展開されているエリア)
    • 2023年度末実績:70.1%
    • 2027年度末:90%
    • 2030年度末:95%
  • ミリ波基地局
    • 2023年度末実績:4.4万局
    • 2027年度末:5万局
    • 2030年度末:7万局
  • 5G基地局数
    • 2023年度末:26万局
    • 2025年度末:30万局
    • 2030年度末:60万局(うちインフラシェアリングによるものが30万局)

Sub6はエリアの展開率で書かれていますが、ミリ波は基地局数のみでカバー率で書かれていないのがポイントです。ミリ波の基地局はエリアというよりは施設単位程度のスポットなので、今後もほとんどのエリアでは未対応のままです。総務省発表の整備計画内にもミリ波基地局は「スタジアム、イベント会場、駅、繁華街など、人が密集しており、6GHz以下の携帯電話用周波数のみではトラヒックがひっ迫する可能性があるエリア」をエリア化すると明記されています。

多くの人が利用する5Gは基本的にSub6(とNR化)を普及し、それでも足りない分をミリ波でカバーするといった方向性のようです。

また、既存のスマホ機種だと5Gがどの周波数帯を利用している状態か分からない状態のため、今後は、5Gの高周波数帯であることが分かるように2025年度下期以降に発売される機種では新たに「5G+」と表示させるように順次導入する予定になっています。

5Gミリ波の対応エリア比較

それでは、ここからは現在の5Gミリ波の対応エリアをチェックしていきたいと思います。

地方については都市部でも5Gミリ波の対応エリアになっている場所はほとんどありません。ある程度ミリ波対応のスポットがあるのが東名阪の都市部になります。

多くの人が普段から使っている5G回線はSub-6またはNR化です。

ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルの「新宿駅周辺」「名古屋駅周辺」「大阪・梅田駅周辺」の2025年11月調査時点のエリアマップをご紹介します。

新宿駅周辺のミリ波エリアマップ

新宿エリア周辺はいずれのキャリアも多くはSub-6が対応しているエリアです。

ミリ波は小さな白丸で囲ってある小さな円(もしくはピンアイコン)がミリ波の対応エリアです。

ミリ波の特性上、1つの基地局でカバーできる範囲は施設レベルの非常に狭い範囲になってしまいます。

新宿駅周辺のミリ波対応比較表

キャリア対応エリア数
(スポット)
主な対応範囲
ドコモ×全体的にまばら
au西側エリアが比較的多い
ソフトバンク東側・北側エリアが比較的多い
楽天モバイル全体的にスポットがある

新宿駅周辺のミリ波対応状況は、楽天モバイルとソフトバンクが比較的多く、続いてau、ドコモが続くといった結果になっています。

ドコモはミリ波の対応エリアが非常に少ないのが意外です。

特に楽天モバイルはSub-6を含めた5G回線に対応したエリア自体は他の3大キャリアと比べるとまだ狭いものの、ミリ波対応についてはかなり積極的に行っている傾向があります。

楽天モバイルは特に東京23区や、さいたまや、川崎にかけては、ほかのキャリアと比べて対応エリア(スポット)が多い印象を受けます。

逆にドコモは5Gの対応エリア自体は広いものの、ミリ波対応については他のキャリアよりも(特に関東エリアは)少なめな印象を受けます。

mのピンの場所は基本的にドコモショップ(の一部)です

名古屋駅周辺のミリ波エリアマップ

名古屋駅周辺についても多くはSub-6が対応しているエリアである点は共通です。

名古屋駅周辺のミリ波対応比較表

キャリア対応エリア数
(スポット)
主な対応範囲
ドコモ他3キャリアと比べると対応エリア(スポット)が少なめ
au全体的にスポットがある
ソフトバンク複数のスポットが固まっている傾向あり
楽天モバイル全体的にスポットがある

名古屋駅周辺のミリ波対応状況は、au・楽天モバイル・ソフトバンクが比較的多く、ドコモがやや少ないといった結果になっています。

ドコモは新宿駅周辺よりは対応エリア(スポット)は多いものの、ほか3キャリアと比べると少ない結果に。

大阪・梅田駅周辺のミリ波エリアマップ

大阪・梅田駅周辺についても多くはSub-6が対応しているエリアである点は共通です。

大阪・梅田駅周辺のミリ波対応比較表

キャリア対応エリア数
(スポット)
主な対応範囲
ドコモ複数のスポットが固まっている傾向あり
au全体的にスポットがある
ソフトバンク複数のスポットが固まっている傾向あり
楽天モバイル全体的にスポットがある

大阪・梅田駅周辺のミリ波対応状況は、いずれのキャリアも対応しているエリア(スポット)は多めですが、ソフトバンクが3大キャリアより気持ち対応エリアが多い結果になっています。

楽天モバイルでauの5Gは利用できない点は注意!

楽天モバイルは特に地方や山間部など、基地局が不十分なエリアについてはauのローミング回線を借り受けてサービス提供をしています。ただし、借りているのは4G回線のプラチナバンド帯の一部のみで、auのミリ波を含む5G回線は楽天モバイルでは利用できない点は注意しましょう!

出典:au(https://www.au.com/support/service/mobile/procedure/contract/cancel/)

この点はauの公式ページ内にも明記されています。

ドコモの5Gミリ波対応状況

ドコモの5Gミリ波の対応状況としては、ミリ波対応の基地局導入に関しては、令和6年の基地局導入実績や最新のエリアマップを見た限りでも、一番対応が進んでいない状況です。

現在は4Gの設備を利用し、5Gも利用できるようにしたNSA(ノン・スタンドアローン)の基地局が主流ですが、より5Gを快適に利用できる5G専用のSA(スタンドアローン)の基地局の導入に積極的で、4キャリアの中では令和6年実績では最多の基地局を導入しています。

5G SAは有料オプション化を考えているようで、本来は有料で利用できるサービスをキャンペーン無料で利用できるという立ち位置のようです。

代わりにSub-6の基地局導入はしっかりとしており、エリアはかなり広がっているため、まずはSub-6を整備してから、ミリ波の対応をしていくといった考えを持っていると考えられます。

特に関東圏のSub-6エリアの広さは他のキャリアと比べると非常に広域です。

ドコモの快適な5Gを体験させたいドコモショップや回線がひっ迫しやすい駅や商業施設などでミリ波導入を進めている感じです。

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au(KDDI)の5Gミリ波対応状況

auの5Gミリ波の対応状況としては、ミリ波対応の基地局導入に関しては、令和5年までは一番後手に回っていましたが、令和6年より基地局導入を急ピッチで進め、まだ、エリアは全然カバーできていませんが一部の地域では一番ミリ波対応の基地局導入ができている結果になりました。

auも、より5Gを快適に利用できる5G専用のSA(スタンドアローン)の基地局の導入に積極的で、こちらも急ピッチで基地局を導入を進めている状況です。

5G SAは無料ですが、通常の5G契約では利用できないようで、別途申込が必要です。ミリ波が利用できるエリアの人は契約状態を確認して、必要があれば5G SA契約の申し込みをしましょう。(契約にあたり事務手数料3,850円がかかります)
後々、有料オプション化を考えているようです。

Sub-6の基地局導入はドコモと比べると狭く(ソフトバンクよりは広い)、未対応のエリアは4Gとあまり通信速度が変わらないNR化で5Gエリアをカバーをしている状況でした。

また、auはミリ波中継技術の開発を進めており、本格整備ができれば現在のスポット的なミリ波運用からエリア化が実現できると期待されています。

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ソフトバンクの5Gミリ波対応状況

ソフトバンクの5Gミリ波の対応状況としては、令和6年までのミリ波対応の基地局導入実績数ではドコモと近いレベルですが、最新のエリアマップを見た感じだとドコモよりもミリ波対応のスポット表示が多い印象があるので、基地局導入はしっかりと進めている印象を受けます。

ソフトバンクも、より5Gを快適に利用できる5G専用のSA(スタンドアローン)の基地局の導入も進めています

5G SAの利用に関して、ワイモバイルやLINEMOにはサービス提供していないため、ソフトバンク回線で5G SAを利用したい人はソフトバンクを利用する必要がある点注意しましょう。(NSAの5Gはワイモバイル・LINEMOでも通常通り使えます)

Sub-6の基地局導入はドコモやauと比べると狭く、未対応のエリアは4Gとあまり通信速度が変わらないNR化を利用する形で5Gエリアをカバーしています。

特に東名阪の都市部のSub-6対応があまり進んでいません。逆に地方都市のSub-6対応エリアは結構広いので、地方から対応を進めているのではないかと考えられます。
(実はワイモバイルユーザーの自分が住んでいるエリアもまだNR化対応エリアでした。。。他キャリアはSub-6対応エリアなのに。。。)

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楽天モバイルの5Gミリ波対応状況

楽天モバイルの5Gミリ波の対応状況としては、いち早く進めており、最近ではauに抜かれているエリアもありますが、ミリ波対応の基地局導入を着々と進めています。

それでも、対応エリアは非常に限定的ですが。。。

楽天モバイルの基地局は他のキャリアと比べて少し異なり、「完全仮想化クラウドネイティブモバイルネットワーク」を採用しています。他キャリアのような専用ハードとソフトが一体化した垂直統合型テレコムネットワークとは異なり、汎用ハードとソフトを分離した方式の新方式を取り、設備投資や運用コストを下げつつ、次世代方式への移行もしやすい基地局運用をしています。

完全仮想化の特長
出典:楽天モバイル(https://corp.mobile.rakuten.co.jp/innovation/technology/cloud-network/)

1つの汎用ハードに4G・5Gなどのソフトウェアがまとまって入っているので、無線ユニットがあればミリ波のエリア化も可能です。そのため、楽天モバイルのミリ波エリアだけ少し特殊で、人が過剰に集まらない通常のエリアでもミリ波の対応エリアになっているところもあります。

楽天モバイルであれば、ランドマーク的な場所でなくてもミリ波が利用できるエリアになっている可能性が他のキャリアよりもあります。

楽天モバイルのみ5G SAが導入されていませんが、実装に向けパートナーにシスコ、ノキア、F5を選定し、展開をしていくプレスリリース(2025年7月31日)をしています。

Sub-6の基地局導入は楽天モバイルが後発で始めたモバイルサービスということもあり、基地局展開自体がまだ発展途上です。都市部はエリア化できてきましたが、まだエリア化できていない場所も多い状況です。楽天モバイルはNR化は採用していないため、未対応エリアはローミング回線のauの4Gプラチナバンド帯などでカバーしているといった状況です。

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ミリ波を重視すべき人・しなくて良い人

ミリ波を重視するべき人
ミリ波を重視しなくても良い人
  • 都心・駅前・イベント会場での通信速度を最大限求める人
  • スマホで大容量データを扱いたい人
  • 最新技術を積極的に使いたい人
  • 普段の利用は自宅・屋内が中心の人(光回線をWiFi接続するなどの代替手段がある人)
  • 通常の5G(Sub6)で十分な人
  • 通信速度の速さよりも通信の安定性を重視したい人

ミリ波に未対応のスマホ機種が結構多い

ミリ波は特性上、利用できるエリアが非常に限られており、送受信するための技術も難しいこともあり、パーツもそれなりの高額になってしまうため、Sub-6までは対応していても、ミリ波に未対応の機種がかなり多い状況です。

特に日本国内では人気のあるiPhone(日本国内版)はミリ波に未対応の機種の代表格で、Androidスマホで人気機種のGoogle Pixelも現状、Pixel 8 Proと二つ折りタイプのPixel Fold、Pixel 9 Pro Foldのみミリ波に対応しており、残りは未対応と5Gのスマホでもミリ波未対応機種が多いのが現状です。

ミリ波対応の5Gスマホ機種

2025年11月時点でミリ波に対応している5Gスマホの代表的な機種をご紹介します。

シリーズミリ波対応の5Gスマホ機種
iPhoneシリーズミリ波対応機種無し(日本国内版の場合)
Pixelシリーズ・Pixel 8 Pro
・Pixel 9 Pro Fold
・Pixel Fold
Xperiaシリーズ・Xperia 1 VII(SIMフリー版は未対応)
・Xperia 1 VI(SIMフリー版は未対応)
・Xperia 1 V(SIMフリー版は未対応)
・Xperia 1 IV(SIMフリー版は未対応)
・Xperia 1 III(SIMフリー版は未対応)
・Xperia PRO
AQUOSシリーズ・AQUOS R8 Pro(ソフトバンク版は未対応)
・AQUOS R7
・AQUOS zero 6(au版は未対応)
Galaxyシリーズ・Galaxy S25 Ultra
・Galaxy S24 Ultra
・Galaxy S23 Ultra
・Galaxy S23
・Galaxy S22 Ultra
・Galaxy S22
・Galaxy S21 Ultra 5G
・Galaxy S20 Ultra 5G
・Galaxy S20+ 5G
・Galaxy Z Fold7
・Galaxy Z Fold6
・Galaxy Z Fold5
・Galaxy Z Fold4
・Galaxy Z Fold3 5G
・Galaxy Z Flip5
・Galaxy Z Flip4
・Galaxy Note20 Ultra 5G
arrowsシリーズ・arrows 5G

ミリ波が搭載されている機種は基本的にハイエンドモデルです。
同じシリーズでも古い機種ではミリ波対応でも、現状のミリ波の対応エリアが狭いこともあり、最新モデルではミリ波未対応というものも存在します。

まとめ|5Gミリ波はスポット提供が中心。利用前に必ずピンポイント検索を

2025年時点でのミリ波は、
「使える場所は非常に限られるが、近くに対応スポットがあるなら最高速を体験できる」
という位置づけです。

キャリア選びでは、まずは あなたの生活圏がミリ波に対応しているかどうかを必ず確認しましょう。

ミリ波は非常に限られた場所で利用できるものなので、対応機種があってもミリ波のエリアが無ければ、意味のないものになってしまいます。

ミリ波対応スマホを持っている場合は、エリアさえ合えばトップクラスの速度が体感できます。

ミリ波の対応エリア確認方法

キャリアエリア確認ページ地域名指定検索可否/補足
ドコモ「サービスエリアマップ」ページ◎ テキスト検索・エリア検索・機種選択可。
地図を拡大すると見える小さな円と「m」マークのピンがミリ波エリアとして表示
※mピンはドコモショップであるのが大半
au/UQモバイル「エリアマップ」ページ◎ 「ここで検索/5G」から検索が可能(テキスト検索・現在地検索)
ミリ波の対応エリアは上記検索画面内で「ミリ波を表示」にチェックを入れて、地図を拡大すると5Gのピンが表示されている場所がミリ波対応として表示される
※初期画面では5Gのピンが表示されない点に注意!
ソフトバンク/ワイモバイル「サービスエリアマップ」ページ◎ 「エリア検索(テキスト検索)」・機種選択可
「凡例」で色分けの内訳確認可能。小さな円がミリ波エリアとして表示
楽天モバイル「通信・エリア」ページ
(サービスエリアマップ)
◎ テキスト検索・現在地検索可
地図を拡大すると見える小さな円がミリ波エリアとして表示

ミリ波は屋外・障害物の少ない環境で届きやすい反面、障害物に弱い特性があり、屋内・地下・建物奥などでは利用が難しいケースがあります。エリアマップ上「ミリ波対応エリア」と表示されていても、実際には4G/Sub6になってしまうこともあります。

個人的には楽天モバイルがおすすめです!

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5Gミリ波の対応エリアの現状|ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルの対応エリア比較

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この記事を書いた人

小さな時からゲームをやり続け、現在もゲームが欠かせない。
お友達の配信者仲間やブロガー仲間と時々YouTubeでライブ配信をすることもあり。
家電やガジェットとかも好きで、時々携帯会社のプランやお勧めのガジェットをブログで紹介しています。

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